民事再生の体験談

これは私の知人である商店主が民事再生手続きをした体験談になります。

申し立てやその際の疎明行動などの際に、彼のような個人商店主の場合、とても再生での手続きのやり方が大変だそうです。

あくまで本人から聞いた話の範囲での内容になりますが、今から触れてみます。

 

彼は現在、私がいる宮崎県都城市内にいて、雑貨屋の店舗を構えて10年近く経ちます。

中々売り上げが上がらず、開店してから4年目には負債の額が300万円近くにもなったそうです。

店舗での販売活動以外にも、彼は祭りや観光地などの場所で露店販売なども手掛けてはいたようですが、それでもその際での出張旅費分の出費がかさんだりしてしまうなど、支出に歯止めが掛からないような状態だったそうです。

 

彼はある日、そうした自分の行っている事業の内情について私にだけ話してくれました。

ちょうどその頃(2006年)、私は司法試験の受験勉強の真っ最中でたまたま会社法関連の各法令の勉強などをしていた頃でしたので、一応、法律上の民事再生手続きをやってみてはどうかといったような話をしました。

そして、その事について、各債権者の担当者達と話をしてみてはどうかなどといったような旨を伝えてみました。

 

しかしこういった法的な手続きなどを彼自身はやることが初めてであり、弁護士さんなどにも知り合いがいなくて大変不安である旨を私に伝えましたが、それでもやはりやるべきである旨を伝えて、一諸に近くの裁判所へ民事再生手続きの申し立てに行きました。

そしてそこの書記官の方から必要書類を貰い、再生手続きの際での様々な注意点等の説明を受けて、作成をした書類を後日提出する事にしました。

 

ただ、破産手続き申し立てなどの場合と異なり、この再生手続きの場合には債権者との共同した疎明行動をしなければならないという面があり、この点で大変苦労をしました。

借り入れ商品の貸主である債権者自体が全て消費者金融業者であり、疎明の際に協力に応じてくれるかが心配でした。

 

彼の場合はそれらの債権者は6社程度でしたが、それらのうち2社が応じてくれませんでしたので、申し立て自体が認められるかに不安があったからです。

そこで、私はそれらの2社を除いた4社からの疎明協力があったという理由を書いたほうが良いと彼に伝えて、それを1千文字程度記載をした理由書を添えて、再生申し立て書類を裁判所へ提出をしました。

すると後日、それがようやく認められ、半年ほどの月日が掛かりましたが、何とか事業継続をすることが出来るようになりました。

 

債権者には迷惑をかけていますが、債務整理を通して、借金問題も解決に向かっているとの事で、本人にも明るさが戻っていて、とても嬉しく思います。

これからも、しっかりと再生してもらいたいですし、民事再生した事をきっかけにしてくれたら嬉しく思います。